正ちゃんは まだ ふとい バットを ふれなかったので、きょねんは おうえんだんちょうに なりました。正ちゃんは はやく せんしゅに なりたかったのです。
きょうは ことしの はつしあいでした。正ちゃんは ほけつで きて いると、あいての 西校の せんしゅたちは、ほんとうに よく うちました。いくら こちらが、がんばっても、なかなか おいつきません。この まま すすめば 二てんの さで、こちらの まけと なります。九かいの うら、やっと 二死まんるいに こぎつけました。ここで ヒットが 一つ でれば、どうてんと なるのです。
「だれを だそうか。
と、東校の せんしゅたちは そうだんを しました。
「正ちゃん、きみは あてると、いい たまを だすから、やって ごらん。
と いいました。
正ちゃんは この ときと おもいました。ふとい バットを もって でました。みて いる ものが、みんな あせを にぎりました。
「正ちゃん、しっかり おやりなさい。
と いったのは、とめ子さんです。
正ちゃんは、かおを まっかに して、力いっぱい バットを ふりました。カンと 音が すると、すごい あたりでした。
「ヒット、ヒット。